明日へ紡ぎつづけて 本文へジャンプ
明日へ紡ぎつづけて イメージ

映画は、1950年代の愛知県内やその周辺の繊維工場を舞台にして、集団就職のために全国から集まった中学を卒業したばかりの少女たちが、人間らしい働き方を求め、劣悪な労働環境を改善するために労働組合を通して闘った様子を、関係者のインタビューを基にドキュメンタリー形式で描いています。
 印象に残ったのは、映像の中の女性たちは当時も現在も、表情がとても生き生きとしているということです。過酷な長時間労働の後で組合活動に専念し、また、そのことで、使用者からいやがらせや、他の労働者との待遇差別を受けながらも、彼女たちが笑顔を絶やさずにいられたのは「人間らしい生き方をしたい」という同じ願いを持った仲間たちと、励まし合い、支え合うことができたからであり、また、活動の中で憲法や労働法を勉強することで、自分たちが要求していることは、人として、労働者として当然に認められる権利だという自信を持つことができたからだと思います。
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